医療情報基礎知識検定試験 試験結果 第23回

試験結果講評

 第23回医療情報基礎知識検定試験は、2020年11月8日(日)に全国18会場で実施し、577名の方に受検いただきました。今回の試験の問題数は80問で、1問を1点として採点しました。

 今回の試験では、問72において、設問の記述が不十分であるため、正解が特定できないことが判明しました。そのため、問72は全員正解として採点させていただきました。また、問75は複数の正解があるため、複数の選択肢を正解として採点させていただきました。

 一方、問80では多くの受検者が不正解となりました。この問題は相関関係や説明変数、目的変数、独立変数、従属変数、相関係数r、決定係数R2を正しく認識できているかを問う問題です。Excel等のソフトウェアで容易に散布図を作成することができますが、そこに表示される内容を正しく理解することは「情報の分析と評価(Ⅶ-2)」では大切ですので、是非とも「医療情報の基礎知識(改訂第2版)」等で振り返りを行ってください。

 採点の結果、平均点は63.1点(78.9%)、最高点は79点(98.8%)、最低点は29点(36.3%)でした。前回(第21回)の試験は、平均点が63.0点(78.8%)、最高点が79点(98.8%)、最低点が33点(41.3%)でしたので、前回と同程度の成績となりました。医療情報技師育成部会では、80問中60点(正解率75%)以上を医療情報基礎知識検定試験の合格としております。試験統計の年度別合格者数に示すように、今回の試験で合格された方は418名(72.4%)でした。

 今回の試験を受検された方全員に、総合成績と分野別の成績を記載した成績証明書をお送りし、合格された方には「合格証」を同封いたします。合格されなかった方は、さらに学習を重ねていただき、再度挑戦していただければと考えております。

 医療情報基礎知識検定試験には更新制度はありませんが、日進月歩の医療現場における情報処理技術、医療(病院)情報システムなどに関する知識は、常に最新のものにしておく必要があります。機会があれば、この試験を再度受検いただき、医療情報に対する基礎知識の確認をしていただければと思います。また、今後、医療情報技師や上級医療情報技師を目指される方は、さらなる研鑽を積んでいただき、それらの能力検定試験に挑戦していただければと思います。

 成績証明書および合格証は今月中に郵送いたします。