第20回一次試験結果
試験の概要
- 試験日
- 2026年8月23日(日)
- 試験会場
- 札幌・宮城・東京・新潟・石川・愛知・大阪・岡山・広島・香川・福岡・鹿児島・沖縄
- 試験内容・時間割
-
筆記試験(マークシートによる多肢選択方式および記述方式)および小論文試験
- 午前(マーク方式・記述方式)
- 10時30分~12時30分(120分)
- 午後(小論文方式)
- 14時30分~16時00分(90分)
- 申込者数
- 196名
- 受検者数
- 176名
- 問題数
-
- 午前
- マーク方式 10問(マーク数 16) 配点 32点
記述方式 8問(解答項目数 14) 配点 68点 - 午後
- 小論文方式 1問(800文字以上1,000文字以内)
- 合否判定
- 午前試験、午後試験は、科目ごとに合否判定を行う。合格した科目は「科目合格」として2年間(合格年を含めると3年間)有効とする。
午前試験、午後試験の両方の科目の合格をもって一次試験の合格とする。一次試験の合格は2年間(合格年を含めると3年間)有効とする。
試験の講評
一次試験の問題は、マーク方式と記述方式の問題(午前)ならびに小論文方式の問題(午後)によって構成しました。
午前の問題は、医学・医療系、情報処理技術系、医療情報システム系の3系に限定せず、公表している「上級医療情報技師の一般目標及び行動目標群(GIO・SBOs)ver.1.6」から万遍なく出題しました。多肢選択方式の問題だけでなく、長文を読解し、記述する問題を出題し、単なる想起型ではなく、解釈型や問題解決型を重視しました。また、医療情報システムに関連する最新動向を把握し、理解する能力を問う問題を出題しました。以下に、正答率が低かったものや、解答が多岐にわたったものについて解説します。
マーク問題の問7では、疫学研究における研究デザインとバイアスの理解を問いましたが、選択肢2)は正答率が低く、追跡不能者の発生が研究結果に与える影響の理解が十分でない解答が見受けられました。上級医療情報技師は、データを活用するだけでなく、その結果の妥当性を評価することが求められるため、研究デザインや各種バイアスについての知識をさらに深めることが大切です。
記述問題の問12では、医療機関のセキュリティ事故を題材に、組織的対策の不備について問いました。情報資産を適切に把握するためには、サーバや端末等を台帳で管理することが重要です。また、インシデント発生時に備え、組織内外の連絡体制をあらかじめ整備するとともに、必要な情報のバックアップや復旧手順を確認し、サイバー攻撃を想定したBCPを策定しておく必要があります。
問14では、「生命が危ぶまれるほど危険な状態を示唆する異常値」であるパニック値への対応について問いました。医療従事者と円滑にコミュニケーションを行うためには、こうした専門用語とその意味を理解しておく必要があります。また、医師へ確実に情報を伝達し適切な対応につなげるため、システムによる通知だけでは限界があることを理解し、初動対応につながる運用提案や助言ができることも重要です。
問16では、サイバーセキュリティ対策チェックリストに関連したパスワードのあり方について問いました。医療機関のセキュリティインシデントでは、推測されやすいパスワードが攻撃の起点となった事例が報告されています。過去の事例や報告書で示された対策は、基本的な知識として押さえ、適切な対策を講じられるようにしておくことが求められます。
問17では、電子カルテ情報共有サービスの仕組みにおいて「全国の医療機関・薬局」が得られるメリットは何かについて問いました。受診歴のない医療機関であっても、患者の診療情報を入手し、既往歴や処方歴等を参照できることによって、より適切な医療が提供できることを理解する必要があります。情報連携の仕組みだけでなく、その背景にある医療政策について理解しておかなければなりません。
問11などの専門的な用語を解答する問題においては、用語の理解が不十分と思われる解答が見受けられました。専門的な用語は、表面的な暗記ではなく、定義や背景をはじめとして正確な理解に努めてください。
午後の問題は、医療分野におけるセキュリティ人材の育成についての課題文を読み、筆者の考えをまとめた上で課題と対策について自らの考えを800文字以上、1,000文字以内で述べるものでした。答案の作成にあたっては、課題文の趣旨を正確にとらえて、問いに的確に答えること、自らの考えを論理的にまとめて記述することが必要です。採点においては、広い視野で課題の全体像をとらえているもの、具体的に自らの見解を述べているものを高い評価としました。一方、設問の趣旨に沿って書かれていないもの、筆者の考えをまとめていないもの、自らの考えが述べられていないもの、論旨が不明瞭であるもの、課題には関係がない内容を記述して文字数を増やしているものは低い評価としました。また、論文の体裁が適切でないもの、文字数が不足しているもの、誤字・脱字が多いもの、段落分けがないものなどは減点しました。
なお、今回の試験より、午後問題(小論文)の解答例を掲載することとしました。この解答例は、生成系AIを用いて作成したもので、合格水準に達している例です。午後試験を再度受検なさる方、午後試験を新たに受検される方は、これを参考にしていただければ幸いです。
一次試験に合格された方は次のステップである二次試験へ、不合格だった方は今回の経験を今後の成長につなげ、ぜひ再挑戦していただきたいと思います。
判定基準
午前試験(マーク方式・記述方式)
得点が下に示す基準得点以上であることを判定基準としました。
| 区分 | 基準得点 |
|---|---|
| 午前試験 | 60点 |
午後試験(小論文方式)
午後試験は、提示された課題文を読んで、課題文で述べられている内容に対する自分の考えを記述するものでした。小論文試験の採点は、下記の5つの観点から行いました。
- 問題の指示に基づいて記述しているか。
- 課題の全体像を正確にとらえているか。
- 自身の見解が明確な論旨で述べられているか。
- わかりやすく、説得力のある記述になっているか。
- 見解は上級医療情報技師として適切か。
<5つの観点>
採点にあたっては、5名の採点者がそれぞれ小論文を読み、下記の5段階で独立して評価し、合議のうえ最終的な評価を行いました。
<評価>
A : 優秀な成績でした B : 良好な成績でした C : 合格水準に達していました D : 合格水準に達していませんでした E : 合格水準に達していませんでした
試験結果
午前試験
| 午前試験 | ||
|---|---|---|
| 受検者数 | 176名 | |
| 満点 | 100点 | |
| 最高点 | 90点(90.0%) | |
| 最低点 | 33点(33.0%) | |
| 中央値 | 61点(61.0%) | |
| 平均値 | 61.2点(61.2%) | |
| 標準偏差 | 11.0点 | |
| 午前試験合格者(判定基準を満たした者) | 95名 | |
午後試験
| 受検者数 | 173名 |
|---|---|
| 午後試験合格者 (判定基準を満たした者) | 63名 |
総合判定
午前試験、午後試験の両方の科目を合格した者を一次試験の合格とした。
- 受検者数
- 計176名
- 合格者数
- 計43名
- 合格率
- 24.4%
一次試験合格者一覧
- M200006
- M300004
- M300005
- M300006
- M300012
- M300015
- M300020
- M300021
- M300022
- M300023
- M300025
- M300026
- M300046
- M300063
- M300064
- M300069
- M300070
- M300074
- M300075
- M300077
- M320001
- M400001
- M500008
- M500014
- M600002
- M600007
- M600010
- M600012
- M600018
- M600025
- M600038
- M600039
- M600045
- M600046
- M600052
- M600055
- M600056
- M650002
- M650003
- M700001
- M710002
- M710003
- M800001
科目合格者(午前試験)一覧
- M100001
- M100004
- M200003
- M200006
- M300002
- M300003
- M300004
- M300005
- M300006
- M300007
- M300012
- M300015
- M300019
- M300020
- M300021
- M300022
- M300023
- M300025
- M300026
- M300027
- M300030
- M300035
- M300037
- M300038
- M300042
- M300043
- M300046
- M300047
- M300049
- M300053
- M300055
- M300059
- M300062
- M300063
- M300064
- M300066
- M300068
- M300069
- M300070
- M300071
- M300072
- M300074
- M300075
- M300077
- M300078
- M320001
- M320003
- M400001
- M500004
- M500005
- M500008
- M500012
- M500013
- M500014
- M500015
- M500016
- M600002
- M600003
- M600005
- M600007
- M600010
- M600012
- M600015
- M600016
- M600017
- M600018
- M600020
- M600021
- M600025
- M600028
- M600029
- M600031
- M600034
- M600038
- M600039
- M600042
- M600045
- M600046
- M600052
- M600055
- M600056
- M600057
- M600058
- M650002
- M650003
- M650005
- M700001
- M710001
- M710002
- M710003
- M800001
- M800004
- M800007
- M900001
- M900004
科目合格者(午後試験)一覧
- M200006
- M200007
- M300004
- M300005
- M300006
- M300012
- M300013
- M300015
- M300020
- M300021
- M300022
- M300023
- M300024
- M300025
- M300026
- M300046
- M300052
- M300061
- M300063
- M300064
- M300065
- M300069
- M300070
- M300074
- M300075
- M300077
- M320001
- M320002
- M400001
- M500001
- M500008
- M500014
- M600002
- M600004
- M600007
- M600009
- M600010
- M600012
- M600018
- M600025
- M600027
- M600030
- M600033
- M600036
- M600038
- M600039
- M600045
- M600046
- M600047
- M600049
- M600050
- M600052
- M600055
- M600056
- M650002
- M650003
- M700001
- M700002
- M710002
- M710003
- M800001
- M800003
- M800006
試験問題
- 第20回上級医療情報技師能力検定試験 一次試験(午前問題)
- 第20回上級医療情報技師能力検定試験 一次試験(午後問題)
使用にあたっての留意事項
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